HP ProLiant ML310e Gen8にCentOSをインストールして、動かす最速の方法。
大学の授業で、HPのProLiant ML320e Gen8にCentOSをインストールする機会があったので、メモ。
なんでこんないいの買ったんや...
大学の講義でPBLを用いた体験型の学習があります。そこで、サーバを使うことになったのですが、PBLには高額な予算が与えられていることをいいことに、普段なら買わないようなとても高価なサーバを購入することになりました。それが、このML310eなのです。
早速、サーバが届いたので、使ってみようと思ったのですが、なんとハードディスクが入っていない!自分たちで購入せーよという罠もあったり...。
なんやかんやで、HDDも手に入れ、事前に焼いてあったCentOSのインストールディスクを挿入して、インストール!そして、早速起動じゃ!!と思っておりました。
動かない理由は、RAIDコントローラ?Inteligent Provisioning?
インストールは確実に終わったはずなのですが、動きません。なんでか知らないけど、動かないんです。ブートの順序を切り替えても動きません。さあ困った。
このProLiantには私たちが使うフツーのコンピュータでは、なかなか見られない
機能が多数搭載されてます。
- RAIDコントローラ(そのまま)
- Inteligent Provisioning(初期の設定とかを便利に行ってくれるもの)
- ILO 4(リモート管理、電源管理をしてくれるもの)
他にもいろいろあると思いますが、怪しいと思われるのはこの3つか...と的を絞り、ROMベース セットアップ ユーティリティ (RBSU) (つまりフツーのBIOS設定ユーティリティ)の設定画面などと戦った結果...
原因は、Inteligent Provisioningにあり!
Inteligent Provisioningが、インストールしたばかりのHDDに悪さをしていたことが判明。Inteligent Provisioningは、空のHDDなどを認識すると自動的に起動するユーティリティとなっているっぽく、Inteligent Provisioningを通してインストールされなかったCentOSを認識してくれなかったのです。よって、空のHDDと判断されたので、ユーティリティが起動し、「さあ、OSインストールせえや」と言ってきていたのです。
Inteligent Provisioningを使ってCentOSをインストールするのは大変らしい
じゃあ、このユーティリティに肖って、CentOSを再インストールするのが良いのではと思い調べてみると、次の事実が判明しました。
http://h30499.www3.hp.com/t5/General/CentOS-6-3-unable-to-install-in-DL360e-Gen8-Server/td-p/5887823
このページの
You need the controller driver.
つまり、CentOSをInteligentProvisioningでインストールするには、いろいろダウンロードしてやる必要があるらしいのです。
メンドクサイし、学内ネットは接続する際に認証が必要だし、LANケーブルもそのとき持っていないため、とりあえず、Inteligent Provisioningを無効化して、再度CentOSのインストールを試みることに。
Inteligent Provisioningを無効化するためには、RBSUで設定する
ユーザマニュアル(PDF)を読むと、Inteligent Provisioningの無効化のやりかたが掲載されています。
Intelligent Provisioning の無効化
Intelligent Provisioning は、RBSU を使用して無効にすることができます。デフォルトで有効になっていますが、[サーバ パスワード]メニューにある [Intelligent Provisioning (F10 Prompt)] メニューで [無効] を選択すると、Intelligent Provisioning アクセスが無効になります。Intelligent Provisioning の無効化について詳しくは、HP の Web サイトhttp://www.hp.com/jp/manual にある『HP ROM ベース セットアップ ユーティリティ ユーザー ガイド』を参照してください。
この指示に従い、無事にInteligent Provisioningを無効化。再度、CentOSをインストールしたところ、無事に起動することが出来ました!
めでたしめでたし。